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ごっこ/ホテイウオ
ダンゴウオ科ホテイウオ属

Aptocyclus ventricosus
学名:Peter Simon Pallas
 

函館周辺や道南の渡島地方では、冬になるとユーモラスな姿をした珍魚「ごっこ」が水揚げされる。七福神の布袋様のようにふくよかな体型から一般的にはホテイウオと呼ばれるが、北海道ではこの名で親しまれている。

一見フグのように膨らんだ形をした魚で体長は20cm〜30cmほど。身は白身で淡白、表面に厚いゼラチン層がある。深海魚のため普段は目にする機会が少ないが、冬場になると産卵のため沿岸の岩場まで寄ってくる。漁獲量が1番多い2月に旬を迎える。

腹部に大きな吸盤をもっているのが特徴。海中ではその吸盤を使って岩に張り付いた姿がみかけられている。全体に丸みがあり、背ビレは皮下に埋没していてみえない。

日本海側を中心に若狭湾以北の浅場から水深1700メートルに生息。3年ほどで成熟し、浅場に産卵回遊して一生を終える。エサは浅場にいるヨコエビなどで、沖合ではクラゲ類を食べている。産卵期は12月から翌年の4月くらいまでで、普段は水深100メートルほどのところにいるのが浅瀬に来て産卵する。

冬に漁獲されるメスは、卵巣が体の大部分を占めている。一方、オスはやや小さく、ほっそりしている。市場ではオスは安く、メスはやや高値。メスが高いのは卵を抱えているから。触って張りのあるものがよく、柔らかいもの、白っぽくなったものは古い。

ホテイウオは、たんぱく質やビタミンのほか、DHAが多量に含まれており、カルシウムやアミノ酸を摂取でき、免疫反応の調整、脂肪燃焼が促進され、中性脂肪対策にも適している。コラーゲンも豊富なので肌の潤いを守ってくれる。

料理は冬の風物詩として人気の郷土料理「ごっこ汁」が代表格。ぶつ切りにした身、卵も入れて醤油や味噌で味付けする鍋料理として有名だ。卵は煮るとバラバラになるが粘液をまとっているので沈んでしまわずに、程よく汁のなかでプカプカと浮かぶ。卵は醤油漬けなどにも加工される。胃や腸などの内臓も食べることができ、肝は柔らかくクセもなく旨みが強い。白子はあまり大きくないがとても良い味だ。そのほか、函館のレストランでは中華料理の食材に使ったり、ブイヤベースにする店もある。

毎年2月上旬には函館市恵山地区で、ごっこが主役の「恵山ごっこまつり」が開催されていたが、2022年は残念ながら中止が発表された。
 

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